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ジョーズ 恐怖の12日間

JAWS4(ジョーズ4 復讐篇)

2004年 アメリカ ディスカバリーチャンネルのテレビ映画として放送
脚本: ジェフリー・ライナー、トミー・リー・ウォーレス
監督: ジャック・ショルダー
キャスト: ジョン・リス=デイヴィス、コリン・エッグレスフィールド、エイドリアン・ギャレイ、
       ジェイミー・バートレット、マーク・デクスター、ジェナ・ハリソン
登場するサメ: ホオジロザメ





「ジョーズ 恐怖の12日間」 予告:

※以下本文中、ネタバレ必至です。
 これから映画をお楽しみになるつもりの方は閲覧ご遠慮下さい。

この「ジョーズ 恐怖の12日間」はディスカバリーチャンネルが作成したテレビ映画です。
英題は「12 Days of Terror」で、こちらはタイトルにジョーズなんて物々しい冠はつけていません。

1916年にアメリカのニュージャージーで実際に起きたサメ事件を元に作られています。
ところどころ伝えられている史実と違う部分はありますが、襲撃シチュエーションなどはかなり忠実に模倣しており、
ホラー映画ではなく、サメのセミドキュメンタリーに近い演出・構成をしているといえるでしょう。

ストーリーはおおまかには以下のとおりです。

1916年ニュージャージー。
アレックスは観光客で賑わうビーチの監視員をしていた。

そのとき沖のほうで泳いでいた青年がサメらしきものに襲われて命を落としてしまう。
しかし上司はビーチの集客を気にして「サメの姿をはっきりと見ていないなら騒ぎにするんじゃない」と
アレックスのビーチ閉鎖の提案を受け入れようとはしない。
そうしている間に今度はアレックスの同僚がサメに襲われて殺されてしまう。

上司の態度に嫌気が差したアレックスは仕事を辞め、サメ侵入防止柵を設置する仕事につく。
柵を設置したことでビーチの安全が確保されたかのように思ったが、次はなんとサメは河に侵入。
河で遊んでいた子供たちを次々に襲撃し、子供を助けに入った親友スタンまでもがその犠牲になってしまう。

復讐に燃えるアレックスは、地元の漁師キャップとともに海に出て、
そこで出会った生物剥製家とともに協力してサメの捕獲に成功し、仇を討つ。

アレックス
アレックス
(コリン・エッグレスフィールド)
キャップ
キャップ
(ジョン・リス=デーヴィス)
スタン
スタン
(マーク・デクスター)
ルイーズ
ルイーズ
(ジェナ・ハリソン)

○映画そのものの感想
前述したとおり、セミドキュメンタリーに近いのでホラーアクション映画的な演出は少ないです。
それを期待してこの映画を観た場合はかなりの肩透かしを喰らうでしょう。
全編通してとにかく地味。
大事なことだから2回言うけど、ホント地味。

じゃあ、サメ騒動の中でのヒューマンドラマとして面白いのかと言われれば、やっぱりちょっと微妙。
ストーリーは極めて単調だし、意外性もほとんどないままに話が進んでいきます。
史実どおりにやっているので当然といえば当然ですが。

しかも脚色として足されている部分もあまり魅力がありません。
主人公、元カノのルイーザ、そのルイーザと結婚する親友スタン、この3人の三角関係がドラマとして挿入されているんですが、
まぁ、はっきり言っていらないっす、この部分(笑)
元カノと親友の結婚を祝福しているっつーのに
「私と別れた後、やりなおしたいと思った?」なんて聞いてくる女はビッチだ(笑)

あとサメが小さいのもインパクト的に弱いですね。
史実が2.5メートルのサメなので、それを守りつつもちょっとだけ盛って3メートルにしているんですが、
ジョーズシリーズの8メートル級を見慣れていると、やっぱり物足りなく感じてしまいます。

ラストシーンの地味なフィニッシュも×。
網にサメを引っ掛けてそれでエンディングってアンタ。
盛り上がりもくそもないっす。

中途半端にいらない脚色入れるぐらいなら、最初からガチのノンフィクションドキュメンタリーで作るか、
脚色入れまくりのエンタメ作品として作るか、どっちかに徹したほうが良かったんじゃないでしょうか?

ホオジロザメ ホオジロザメ
↑ジャンプして襲い掛かるサメ(左)、 河で遊ぶ子供の前を背ビレが横切るシーン(右)


○登場するサメについて
登場するのはホオジロザメです。
主人公達が戦う3メートル級のホオジロザメと、キャップが隣町から購入してきた2.5メートル級(死体)が登場します。

この作品では海に現れたのも、河に現れたのも、同じこのホオジロザメっていう設定です。
しかし史実では河に現れたのはオオメジロザメではないかと言われています。
さすがにホオジロザメが河を26kmも上流まで登っていくのは信憑性に欠けますしね(映画内では6km上流って設定)。

基本的にはハリボテを使って撮影していますが、襲撃前には実際のホオジロザメの映像を混ぜたり、
海面から見える魚影にはCGを使ったりしています。
クオリティは・・・うん、中の下ぐらい。

襲撃のシーンでは、さすが生物ドキュメンタリー番組の大手ディスカバリー・チャンネルです。
ホオジロザメは獲物を一咬みしたら一旦離れて獲物が弱るのを待つ習性を、何気にちゃんと見せていたりします。
普通のサメ映画だと噛みついたまま人間を何十メートルも引きずりまわしたりなんて演出が多いですが、
そういうウソの演出を入れないあたりはさすがのディスカバリー・チャンネル。

でも映画としてはやっぱり地味なんですけどね。
サメ小さいし。








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