サメ64 TOP


RSS2.0




JAWS(ジョーズ)

JAWS(ジョーズ)

1975年 アメリカ公開
原作: ピーター・ベンチリー
監督: スティーヴン・スピルバーグ
キャスト: ロイ・シャイダー、ロバート・ショウ、リチャード・ドレイファス、ロレイン・ゲイリー、マーレイ・ハミルトン、ほか
登場するサメ: ホオジロザメ、イタチザメ





JAWS 映画予告:

※以下本文中、ネタバレ必至です。
 これから映画をお楽しみになるつもりの方は閲覧ご遠慮下さい。

JAWS(ジョーズ)」は言わずと知れた、サメ映画の金字塔となった人気作品です。
1975年に公開されたこの「JAWS」は人々に大きな衝撃を与えました。

ストーリーはおおまかには以下のとおりです。

ニューヨークから最近アミティ市に赴任してきたばかりのブロディ署長(ロイ・シャイダー)。
アミティ市は25年間大きな犯罪など起きたことのない海辺の平和な街だった。
しかしある日ビーチでサメに襲われたと思われる女性の死体が発見される。

ブロディ署長は海水浴場の封鎖を訴えるが、夏の海開きを前に観光客の減少を危惧した市長(マーレイ・ハミルトン)はそれを拒否。
そうこうしている間に、公衆の面前で少年がサメの犠牲になってしまう。
惨事を目の当たりにした街は大騒ぎになり、市はサメに3,000ドルの懸賞金を懸けてハンターをつのる。
ハンターの手によりあっさりと1匹のイタチザメが捕まるが、
サメ専門家フーパー(リチャード・ドレイファス)は一連の事件とは無関係のサメだと主張。
しかし市長はフーパーの意見を突っぱねて海開きを強行。
結果的に観光客の男性が食い殺されてしまうという惨事を招いてしまう。

思い直した市長の許可を得てサメ専門ハンターのクイント(ロバート・ショウ)を雇ったブロディ所長とフーパーは
オルカ号に乗って沖に出て、サメの退治を試みる。

ロイ・シャイダー
マーティン・ブロディ署長
(ロイ・シャイダー)
ロバート・ショウ
サム・クイント
(ロバート・ショウ)
リチャード・ドレイファス
マット・フーパー
(リチャード・ドレイファス)
マーレイ・ハミルトン
ボーン市長
(マーレイ・ハミルトン)

JAWSというのは英語でアゴを意味します。
映画の影響でいまだにサメの英訳はジョーズだと思っている人が多いですが、サメの英訳はシャークですのでお間違えないように。


○映画そのものの感想
めちゃめちゃ面白いです。
2時間10分と、モンスターパニック映画としてはやや尺が長いですが、ほとんどダレることなく最後まで楽しめます。

そもそもこのJAWSはモンスターパニックとはちょっとジャンルが違う気がしますね。
ブロディ一家の家族愛にフォーカスをおけばヒューマンとも取れますし、
海に出て巨大なサメを探し、様々な方法で追い詰めていく過程はアドベンチャー的なワクワク感もあります。

そしてスピルバーグってやっぱりすごいんだなと再確認できる演出の数々。
1件目の犠牲者のあとにブロディ署長がビーチを監視しているときのカメラワークのセンスの良さ、
シリアスな中にちょこちょこと出てくる登場人物のコミカルな人間性、
見ている側の心理を巧みに操って物語を盛り上げる音楽。
どれをとっても一流の作品と言えるでしょう。

DVDに収録されいているメイキングエピソードでも語られていますが、
開始1時間はほとんどサメの姿を見せずにおいて、こちらの想像による恐怖をかき立てる手法が特に秀逸。
JAWSメインテーマが流れるとサメが迫り来るというルールを前半にイヤと言うほどこちらの心理に叩き込んでおいて、
後半では無音だからといって油断しているといきなり飛び出てくるってのはホント卑怯です(笑)

サノバビッチ
↑ラストの決めゼリフ「Smile, you son of a bitch!」は以後のサメ映画でもよく使われています


○登場するサメについて
主役となるサメは巨大なホオジロザメです。
劇中でのクイントの目測では全長8メートル、体重3トンの超大物。
沿岸部に紛れ込んだこのサメは一度人間を襲ったことでその味を覚えてしまい、
この海に定着して水中に入る人間を襲い続けます。

しかしこの映画の中でこのサメに殺されたのは実は5人だけ。
これ以後に作成されたモンスターパニック映画では過激さを求めてもっと多くの犠牲者が出る傾向にありますが、
このJAWSの完成度を考えれば、「犠牲者の数が多い=刺激的な映画」ではないことがはっきりわかりますね。

もう1匹登場するのはイタチザメ。
これはハンター達に冤罪で捕獲されてしまった可愛そうなサメです。
このサメの腹を割いたときに胃袋の中から車のナンバープレートが出てくる演出は、
後のレニー・ハーリン監督作品「ディープ・ブルー」にもJAWSオマージュとして使われています。

ほかに登場人物の会話の中では、オナガザメ、シュモクザメ、ウバザメの名前が出てきます。
フーパーがオナガザメにオールや船をかじられた、クイントの足にオナガザメに咬まれた傷がある、なんて会話をしてますが、
実際オナガザメはおとなしくて人間に対して警戒心が強いので、このへんの会話シーンに関しては疑問がありますね。
ホオジロザメやイタチザメの描写はかなりキッチリしているだけにこの点だけは残念。

個人的には、クイントが実はインディアナポリス号事件の生き残りってくだりが好きですね。
1100人いた乗組員が無数のサメによって5日後には300人になってしまったその悲惨な状況を淡々と語っているシーンは、
ほかのどのシーンよりも鮮明に脳裏に焼きつきました。

イタチザメ ホオジロザメ
↑冤罪で捕獲されたイタチザメ(左)、観光客男性がホオジロザメの犠牲になるシーン(右)


○サメの撮影方法
JAWSではサメの描写は基本的にサメのロボットを使って撮影しています。
クレーンのような車にサメのオブジェをくっつけて、そのクレーン車を丸ごと海に沈めて動かす手法。

しかしこのロボットザメがかなり撮影時にはネックになったようです。
陸上動作実験では問題なく動いたものの、水中に沈めると全く動かなくなり、撮影クルーを困らせました。
まともに動くようになったのは撮影開始から何ヶ月も経ってからだったとか。
そのせいで撮影が予定より大幅に遅れ、作品が完成するのが先か、監督がクビになるのが先か、切実な状況だったそうです。
スピルバーグも「作品は最高だが、撮影時は最悪」と語っています。

またサメのリアリティを出すために、実際のホオジロザメの映像を別で撮影して劇中に混ぜて使っています。
フーパーのケージが大破するシーンがまさにそうで、あのシーンのサメは本物のホオジロザメです。
実際には4メートルのサメだったのでケージを少し小さめに作り、サメが大きく見えるように撮影しています。

本来はケージの中に小さめに作ったフーパー人形を入れて撮影するはずだったんですが、
うまくサメがケージを壊している瞬間を撮影できたときには不幸にも人形を入れてないタイミングでした。
そのため、台本ではそこで命を落とすはずだったフーパーを事前に脱出させるという脚本変更を行い、
本編ではフーパーが脱出したあとの空のケージをサメが破壊する、というシーンにしたわけです。







サメ64 TOPへ

(C)サメ64 ROSHI [] 2013 All Rights Reserved.