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ジュラシック・ジョーズ

ジュラシック・ジョーズ

1979年 アメリカ・フィリピン製作
脚本: アルフレッド・スウィーニー、アン・ダイアー
監督: チャールズ・B・グリフィス
キャスト: サム・ボトムズ、スザンヌ・リード、ヴァージル・フライ、ケドリック・ウルフ、チャールズ・ハワートン
登場するサメ: オリジナル深海ザメ





「ジュラシック・ジョーズ」 予告:

※以下本文中、ネタバレ必至です。
 これから映画をお楽しみになるつもりの方は閲覧ご遠慮下さい。

この「ジュラシック・ジョーズ」は、1979年にアメリカとフィリピンが共同製作した映画です。
英題は「Up from the Depth」で、深いところから上がってくるって意味。
1975年に大ヒットしたサメ映画「ジョーズ」に乗っかった4番煎じ、5番煎じのB級モンスターパニックです。

ストーリーはおおまかには以下のとおりです。

場所はたくさんの観光客で賑わうハワイ。

その近海で海洋調査をしていた教授だが、海に潜っていた助手が何かに襲われて死んでしまう。
さらに観光PR写真を撮影していたカメラマンも海岸で何かに体を引きずり込まれて行方不明になってしまう。
カメラマンが襲われる瞬間を目撃したヒロインはホテルの経営者にそれを伝えるが、
観光客が減ってしまうという理由で相手にしてもらえなかった。
そうこうしているあいだに、大勢の前にモンスターが現れて人を襲ってパニックを巻き起こす。

ホテル経営者は観光客を呼び戻すために起死回生の策で、モンスターに懸賞金をかけて街をお祭り騒ぎに。
街中の人間が武器を手にとってモンスター退治に出かける。
主人公、ヒロイン、教授もモンスターを倒すために海に出る。
最後はサメを爆弾で倒してハッピーエンド。

ジュラシック・ジョーズ

○映画そのものの感想

クソ映画です。

B級映画とかそういうのじゃなくて、とにかくクソ映画です。
設定的にはジョーズの丸パクリ。
まぁ、それはほかのサメ映画でも同様のことがいえるので別にいいんですが、
とにかく内容の全てがひどいです。


まずこの映画、邦題も商品パッケージも詐欺です。
「ジュラシック・ジョーズ」というタイトルのくせに、古代生物の生き残りだなんて話は劇中に1度も出てきません。
劇中ではあくまで深海から現れた新種のサメということになっていて、ジュラシック要素は皆無です。

この作品の海外上映は1979年でしたが、日本に入ってきたのは1994年。
何か邦題をつけなきゃってときに、その前年に大ヒットしていた「ジュラシック・パーク」からもじってつけたんでしょうね。
たぶんこのタイトルつけた人内容観てないです。

さらには、登場するサメのビジュアルが大問題。
ビデオパッケージでは、従来のジョーズをゴツゴツさせた古代感たっぷりの怪物ザメが描かれています。
なかなかカッコよくて迫力がありますね。


ジュラシック・ジョーズ




      




ジュラシック・ジョーズ ジュラシック・ジョーズ



ん?


パッケージと全然違います。
アンコウとネコザメにナマズ足したような、サメのイメージとは全く違うビジュアル。
せめて恐かったら文句も言わないんですけどね、何が許せないって、可愛いうえにダサいんですよ(涙)
なんでこんなことになっちゃったんだろう・・・。


演出的なツッコミどころも非常に多いです。
サメのハリボテ感はひどいですし、サメがいざ人間に襲いかかろうってタイミングになると、
水しぶきと泡と血糊がそれぞれ大量に出て、完全な視界不良状態になります。
襲撃シーンは全て例外なくこの演出方法のみ。
いくらなんでもひどすぎます。

しかも一番大事なサメを倒すシーン。
完全に何が起きているのかわかりません。
海中に漂う爆弾つきの餌をサメに喰わせ、それにケーブルをつなぎ、さらに避難までしなきゃいけないのに、
そのへんの描写一切なしで、いきなり爆発してヒャッホーって喜んで終了。
え・・・、何コレ?


そして登場人物が悪人ばっかり。
観光客離れを恐れてサメを見て見ぬふりをするホテルの経営者は当然イヤな奴なんですが、
未知の生物の論文を書くために助手の死を黙っていた教授もイヤだし、
観光客に対して詐欺を働いて生計を立てている主人公も悪人。
モンスターパニック映画には必ずいる「こいつ生き残ってほしいなって奴」が全くいないんですよね。

しかも主人公にサメが迫り来る、映画ラスト直前の会話。

 「くそう!どうしたらいいんだ!」
 「そうだ!サメに爆弾を食べさせて爆破して倒そう!」
 「爆弾を食べさせるには餌がいる!でもそんなもの持ってきてない!」

 「よし!いま死んだばかりの教授の死体を使おう!」



サメに襲われて死んでしまった教授の死体を爆弾くくりつけてエサにする作戦です。
ひ、非人道的すぎる・・・。
物語の主人公がとる作戦とは思えません。
全米が違う意味で震えます。


ちなみにこの教授、内臓をやられて絶命するときに、

 「海中には捨てないでくれ、あんな化け物には食われたくない・・・!」

という最後の言葉を残していますが完全に無視。

ヒロインはさすがに良識があるのか、そんな所業は許されないと反対するのですが、
いざその作戦でサメの撃退に成功するとおそらく頭を打ったんでしょう
完全になかったことにしてガッツポーズでバカ喜びです。


ああ、何から何までクソ映画・・・。


ジュラシック・ジョーズ


○登場するサメについて
登場するのは未知の深海性のサメです。
完全にオリジナルの生き物なので実際にはこんな種のサメはいません。

生態は完全に不明。
体長は4〜5メートル程度でしょうか。
水面から顔を完全に出した状態で泳ぎ、スピードはそこまで早くありません。
ボートを破壊していたので、獰猛さとパワフルさはなかなかのものかも。

浅い海まで浮上してきた理由は劇中では説明されていませんが、
冒頭で助手が潜水しているときに海底地震のような描写があったので、もしかしたらそれが原因なのかもしれません。
ただの推測でしかありませんが。

とりあえずダサいです。
どういう方向性を目指したデザインなのかさっぱりわからん・・・。








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